人は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない。
“If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive. If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.”
レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説「プレイバック」
に登場する有名な言葉ですが、僕は仕事に関してもこの名言が当てはまると思っています。
今日はそんなことについて書きたいと思います。
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●人に優しすぎると、自分の首を締める
なぜかと言うと、人に優しすぎるがゆえに、仕事の結果につながらないということが多くあるからです。
相手に嫌われるのが嫌で、自分の意見を強く言えない、相手に当たり前のことを要求できない。
ビジネスにおいて、そんな悩みを持っている人は多いと思います。
たとえば、本来は相手がやる仕事なのに自分がやってしまっている、相手が決められた提出物の納期を守らないとかですね。
やはり、この考えはダメだと思うわけです。
本来は相手がやっている仕事を自分がやれば、当然自分の仕事をする時間が減ります。
相手が納期を守らなければ、自分の評価や、会社の業績に影響が出ます。
自分が相手のことを思っていた、としても、結果としてそれが自分の評価を下げて、会社の業績を下げることにつながってしまうわけです。
誰しも、人には嫌われるより好かれる方がいい。人に優しいのは、人間的には素晴らしいことです。
日本人は性善説で、基本的に相手はいい人と思いがちですが、自分が優しくしていると相手によってはそこを逆手に取ってきますし、仕事の結果を出さないと、上司からも同僚からも信頼がなくなります。
だから、仕事においては優しいだけではなく、強くなければいけないのです。
●叱れない、意見が言えない優しさは、仕事では不要
たとえば、以前のエントリで昇級試験に落ちたことは書きましたが、これも僕が優しすぎたために起きたことです。
メンタル病欠の代行を進んでやっていて、上司にも病欠している同僚にも文句は言いませんでした。今思えば、そこで意見や文句を言わなかったことが自分の「優しさ」ではなく「弱さ」だったと思います。
僕の友人の居酒屋店長の話になるのですが、彼は新卒当時、バイトの子達のことを考えて、あまり人を叱るということができなかったそうです。(まあ、そうするとバイトからはナメられますよね)
あるとき、お客さんに迷惑をかけたバイトに対して注意しても改善しなかったときにはじめて「叱る」ことができたそうです。
自分がバイトに対して優しいだけでは、お客様に満足してもらえない。仕事の結果が出せない。仕事の経験を少し積んでそこがわかった、と言っていました。
●成功するためには「眠るライオンより、吠える犬」
なので、仕事においても人は強くなければ生きていけないと思うわけです。
また、有名なサミュエル・スマイルズの「自助論」にもこんな一説があります。
押しが強い人間は成功する。
だが、才能があっても内気な人間は振り向きもされない。
押しが強い人間には、機敏に行動できるという貴重な資質が備わっている。
これがなければ、いかなに優れた長所を身につけていても宝の持ち腐れにすぎない。
往々にして、吠える犬のほうが、眠っているライオンより役に立つ場合が多い。
「自助論」は今から150年以上前にイギリスで出版された本ですが、この時期から内気なだけでは(優しいだけでは)ダメだ、は言われてることなんです。
仕事においては、遠慮とか押しが弱いというのは絶対にマイナスなんですね。
▼概要をつかむなら、こちらの漫画版がおすすめです。
●おわりに
僕の経験も含めて、仕事における強さ、について書いてみました。
もちろん仕事でもそれ以外でも「人に優しくなければ、生きていく資格がない」ことは、間違いないと思っています。
自分がやっていることは、仕事のためになる「優しさ」なんだろうか?
を考えて、仕事をしていきたいと思っています。
最後まで、ありがとうございました。
また、次のエントリでお会いしましょう。
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